不動産投資の鍵

前の部屋を下見したとき、「もう3人来ていて、連絡待ちだよ」という言葉に乗せられて、その場で決めてしまったのだ。 入ってみると、湿気が多く、隣に新築きれたマンションで日当たりも最悪だった。
そのときの経験から、部屋を決めるときには「焦らない」ことが大切だとOさんは強調している。 Tさんは部屋を探すに当たって、不動産屋を 軒回り、それぞれ数件の物件を検討し、スケジュールが許す範囲で最も条件のよかった今の部屋に決めた。
条件でまず決まっていたのは、沿線。 京王線の下高井戸には、以前会社の寮があったころに住んでいたという。
近くに気に入った商店街があったこと、住宅街の中にあり、静かな環境であること、習い事の稽古場と職場に交通の便がよかったことがポイントになったそうだ。 下高井戸は、通勤快速以上の電車(急行、特急など)が止まらないものの、新宿には近い。
「終電がなくなっても、タクシー代がそれほどかからないのはありがたいですね」Tさんが部屋探しで戸惑ったのは、住宅火災保険の強制加入制度だ。 住み替えでは、経済的にいくつかメリットがあったという。
「決定から実際の入居まで、部屋を使用していない期間の日割家賃を引いてもらった上に、家賃も1万2000円ほど値下げしてもらった」そうだ。 洗濯機置き場が外にあること、エアコンがないことの2点をTさんがアピールした結果だ。

引っ越しでも前回と同じ業者に頼むことで、料金を割引いてもらっている彼女は、なかなかの住み替え上手といえそう。 「不動産屋で紹介してもらう部屋に掘り出し物は基本的にありません。
家賃に相応の条件の部屋がほとんどなので、あとは自分が気に入るかどうかの問題」だとも言う。 「ひとり暮らしは、自分と向き合う時間が長くなります。
好きな自分になるトレーニングのためにも試してみたほうがいのじゃないかな。 ただ、生活のペースができてくると、思い切って生活を変える(実家に帰る、結婚するなど)勇気がかなりいるような気がします」経験に基づいた貴重なアドバイスももらえた。
Sさんの部屋の家賃は、もともと7万5000円に設定されていたが、現在は6万円。 どんな交渉で家賃をダウンしてもらったのだろうか。
まず、物件を紹介してくれたのが友達であったことがポイント。 友達は同じ部屋に6万3000円の家賃で住んでいることをSさんは知っていたのだ。
彼女が退去するに当たって、Sさんを貸し主に紹介してくれたというわけだ。 部屋を決めたのは、友達が出てから3日後だったため、不動産屋を通す際の費用がかかっていないことも大きく作用した。
確かにラッキーな面もあるが、以前住んでいた友達の紹介ということで不動産屋の信用を得られたことも大きかったようだ。 ちなみにSさんは、本来それぞれ2か月だった礼金・敷金も各1か月にまけてもらっている。
Sさんにも戸惑った点はあった。 「物件を紹介してもらってから決めるまで、1週間ほど考える時間がほしかった。

でも、いい物件はほかの人も狙っているということで、時間が取れませんでした」Sさんが今住んでいる部屋は、西武池袋線の江古田駅から、徒歩3分。 床はフローリング、エアコン付き、ユニットバスに湿気がこもらないように外窓が付いていることなどが気に入っている。
池袋に出るには5分程度、通勤にも5分と、交通は便利だ。 部屋がやや狭いこと以外には、「不便な点はない」という。
駅から近い部屋を希望したのは、帰りが夜遅くなったときに備えて。 下見では人通りがあるかどうかもチェックしたという。
部屋自体は気に入っても、最寄り駅から、少し離れると人気がなくなることからパスしたこともあったそうだ。 「1軒目の不動産屋で気に入った物件があったら、間取り図をもらい、2軒目以降ではそれと同等の部屋を見せてほしい、と言えば、無駄な下見などしなくてすむ」というSさんの体験談も参考になる意見だ。
本屋やコンビニの店先には、賃貸情報誌が花盛りだ。 部屋探しを考えている人なら、一度は手に取ってみたことがあるはず。
分厚い情報誌には、沿線別に家賃や広さなど、さまざまな条件の部屋が詳しく紹介されている。 情報誌の定価は250円程度で、週刊誌が多い。
掲載きれている物件数は平均2万件程度。 あまりに数が多く、あちこちに目移りがしてしまう。
欠点は、部屋探しに慣れていない人だと、わかりくい面があること。 まず、記事の中に出てくる不動産業界の専門用語の意味がわかりにくい。

たとえば、物件は間取り図を使って説明してあるが、この間取り図の読み方がわからないというのもその一つだろう.ここでは、よりよい物件探しのために情報誌を活用する方法を紹介する。 部屋探しビギナーが抱く情報誌についての疑問に答え、アドバイスをしていくことにする。
ひとり暮らしに人気のある間取りといえば、ワンルームと1K、1DKが挙げられる。 ワンルームにしろ、1Kにしろ、日常生活にも溶け込んでいる言葉だが、具体的にどういう部屋をさすか、その違いをよく知っておくことが大切だ。
まずは、ワンルームから。 ワンルームは、アパートでも用いられる間取りだが、数が多いのはマンションだ。
専有面積でいうと15〜25平方メートル、居住空間では6畳〜8畳程度が一般的だ。 ちなみに、1畳は1.652895平方メートル。
ただしここで挙げたのは、あくまで基本的なスペース。 実際に部屋に住んで使えるスペースは、収納や水回りがどうなっているかで広さの感じが違ってくる。
ワンルームの大半は洋間で、和室はほとんどない。 部屋の形は居間が細長いタイプが多く、玄関の反対側にバルコニーなどが付くのが一般的。
設備の面では、ミニキッチン、ユニットバス、エアコンといったところが標準的だ。 一方、1Kとは、ワンルームに対し、1部屋とキッチンが個々に独立している部屋のこと。
一般的に居間とキッチンにドアがあるかないかがワンルームと1Kの違いと思われているようだが、間違いだ。 1DKは、1部屋とダイニングキッチン(DK)に分かれた部屋がある間取りだ。
キッチンとDKの区別は、情報誌や不動産屋によって違いがあるものの、6畳未満をキッチン、6畳以上をDKとするのが一般的だ。 1DKの専有面積は 〜 平方メートルが主流となる。

もちろん、DKの広さによってはさらにゆとりのある間取りとなる場合もある。 一般的な居住空間は、DKが6〜8畳、居間が6畳程度になる。
居間は和室タイプと洋室タイプに分かれ、割合はほぼ半々。 1DKは、マンションにも見られる間取りだが、多いのはアパート。
ふろ場とトイレは別々、ガス台やエアコンは自分で取り付けるタイプがほとんどだ。 こうしてみると、間取り上は「1K」となっていても、キッチンが2〜3畳程度で居間への通路上にあるような部屋だと、実質的にワンルームとは大差がないことになる。
1Kの本来の魅力はワンルームに比べて部屋の専有面積が広くなることにある。 それにはキッチンが4畳以上ある部屋であることが望ましい。
間取り図は、住み心地のよさを判断するために欠かせない材料となる。 賃貸情報誌に掲載されているもの以外にも、不動産屋で渡される部屋の資料にも間取り図が入っている。
もちろん、最終的に部屋を決めるに当たっては、現地で下見を行い、不動産屋の担当者にも質問をして、納得するというプロセスを踏んでいく。


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